【 ブログ ライトノベル 】ありがとう、先生って呼んでくれて。

教師は生徒に恋をしろ、そしてその恋、忘れるな。愛する人を忘れない限り 、人は道を踏み外さない。

【第19話】山中湖林間学園 act3

f:id:crazyteacher:20181122212215j:plain

 

「うわぁ!!! なんで先生ここで寝てんの!」

 

「ん?」

 

どうやら、朝まで子どもの部屋で寝てしまったようです。

 

2日目は、富士登山です。

 

初日にお中道ハイキングしたのに、宝永火口に行きます。

 

出発前の打ち合わせでのこと……

 

引率補助の先生が

 

「ちゃんと登山したいよね 、※宝永火口に行ってみたい!」

 

すると、牧先生が

 

「いいですねぇ、2日連続で山歩きすれば、子どもたちもすく寝るでしょうし」

 

ということで、決定。

 

ねえさんは絶句したままでした。

 

【 ※宝永山(ほうえいざん)は宝永4年(1707年)の宝永大噴火で誕生した、富士山最大の側火山である。標高は2,693m。この宝永の大噴火以降は噴火していないため、この宝永山が富士山の最新の側火山になる】

 

出発前にちゃんと調べ学習しました。

 

実際に目にした宝永火口は、ダイナミックな景観と、今もなお生命活動の限界状態が続く、まさに極限の世界が広がっていました。

 

「地面触ってみ」

 

「?」

 

「火口だぜ?  あったかいだろ?」

 

「…あったかい!」



「先生! 記念に溶岩持って帰っていい?」

 

「捕まるぜ?」

 

富士山の石を持って帰るのは、自然公園法によって罰せられる。見つかると懲役6ヶ月または50万円以下の罰金が科される、結構重い罪になります。

 

「せんせ〜 歩きにくいよ〜」

 

足元はザラザラとした火山岩です。確かに歩きづらいです。

 

「歩幅を小さくしてさ、足の裏全体が地面につくようにしてごらん」



なんてアドバイスも無駄…



みんなズルズルと土煙をあげながらも無事に下山しました。

 

2日連続で山道を歩くなんて、なかなか経験できないですし、天候にも恵まれ、気持ちの良い山歩きでした。

 

さて、宿舎に戻って夕飯。

 

子どもたちは本当によく食べました。

 

 

オレはもっと食べました。

 

 

風呂も昨日と同じくはしゃぎ…

 

いよいよ、きもだめし♡

 

コースとなる宿舎近くの森を、明るい時に学年全員で下見をしたのですが、夜になると怖いのなんのって…

 

お化け役の子たちもスタンバイし、きもだめしスタート!

 

「わっ!!!」

 

という声とともにフラッシュが!

 

写真屋さんでした。

 

驚いた顔を撮るという…さすが!

 

オレも負けてらんねぇ♬

 

人を驚かすのって、なんでこんなに楽しいんでしょう♬



今夜も反省会かぁ……

 

子どもの部屋で寝ないようにしなきゃ♡