【第21話】酔った勢いで夢の国へ
夏休みもはじまり、眩しすぎるほどに白い入道雲を睨みつけ、「海に行きたいなぁ~」と思いながら向かったのは……
民舞の研修。
教員は夏休みがいっぱいあると思っている方が多いようですが、そんなことはありません。
日直として出勤したり
プール当番で出勤したり
研修会に参加したり
次学期の準備をしたり
前学期にサボっていた残務処理をしたり
クーラーをきかせた保健室で居眠りしたり
クーラーをきかせたPC室で居眠りしたり
……と、忙しいのです。
さておき、この日はねえさんとオレ、他2名(♀)の4人で出張です。
ちなみに、研修に行くことを
「出張に行く」といいます。
今日の出張先は「小学校」です。
ソーラン節、エイサー、御神楽の中から選ぶことができましたが
「運動会で御神楽の太鼓を叩きたい」
…という、オレのわがままにより
みんなで御神楽に♬
……なのに、太鼓はカセットテープ(そういう時代です)で音源流すだけ。
結局、この日は太鼓を覚えられず……
研修は午前中で終わりだったので、午後は半休を取って、みんなで昼飯を食いに行くことに。
「溶ける……」
「暑いですね……」
「冷たいもん食いたいですね…」
「お蕎麦でも食べようか」
ねえさんのひと声で決定。
「ビール1杯ずつぐらい飲もうか♬」
ねえさんのひと声で決定。
みんな年休取ってますから
何の問題もありません
結局、みんな1杯ずつのはずが
みんな大びん1本ずつに……
酔っ払ってはいませんでしたが、なんだか夏の思い出の1ページを作りたくなったオレは……
「これからディズニーランド行きません?」
と、投げかけてみました。すると……
「いいねー♪」
「行きましょう!」
「行こう行こう!」
オレのひと声で決定。
いざ、舞浜へ!
――――東京駅
平日の昼下がりにディズニーランドに向かう人はいませんでした。
1度でいいからエスカレーターとエスカレーターの間を滑り台のように滑ってみたいと思っていたオレは、人がいないことを確認すると
「よいしょっと♬」
夢が叶いました☆。.:*・゜
TDSに着く頃にはお酒もすっかり抜けて、閉園まで夢の国を満喫して帰りましたとさ。