【 ブログ ライトノベル 】ありがとう、先生って呼んでくれて。

教師は生徒に恋をしろ、そしてその恋、忘れるな。愛する人を忘れない限り 、人は道を踏み外さない。

【第23話】忘れ物大作戦

f:id:crazyteacher:20190317224847j:plain

 

忘れ物



まぁ、します。



大人だってしますから。




体育着を忘れた時は…



「ヤバい!体育着忘れた!」

 

「じゃ、妹に借りてこい」

 

「ブルマなんか履けねーよ!」

 

「そっか?オレ的には問題ないぞ?」




子どもが教科書を忘れた時には、こんな話をします。

 

「雨の日に傘を忘れたフリしてな、昇降口で好きな女の子が出てくるのを待つのさ」

 

「なんで?」

 

「ん?それはな…」



" あれ、どうしたの? "

 

" あぁ、傘を忘れちゃてさ "

 

" 一緒に入ってく? "

 

" いいの?悪いね "

 

" 困ったときはお互い様! "

 

" オレ、傘持つよ "

 

" ありがと♬ "



「でな、わざと肩を傘からはみ出させておくわけだ」

 

「それでそれで!」



" 肩濡れてるじゃん "

 

" もっとこっちおいでよ "

 

" お、おぅ "



「と、なる」

 

「それでそれで!!」

 

「 さりげなく、肩をこう…… 」




まぁ、こんなドラマティックなことしたことありませんが。




「先生、それいくつのとき?」

 

「こ、高校生の頃かな?」

 

「小学生がそんなことするわけないじゃん!」



「それより先生、一人芝居好きだよね…」

 

「わかりやすく教えるのがオレの仕事だ」

 

「いったい何を教えてんのよ……」



ふっふっふっ……



それはな……



「ところでー、なおやは教科書忘れたのかぁー」

 

「う"、うん……」

 

「そっかー、それは困ったなぁー」

 

「先生の貸してよ」

 

「隣の人に見せてもらいなさい♡」






( v ^ – °)ぶぃ♪




「ウィンクやめろよ!」

 

「作戦成功か? ん?」

 

「作戦じゃねーし!」

 

「忘れ物したら毎回イジるからな……」

 

「絶対忘れないようしよっと……」






( v ^ – °)ぶぃ♪